西小岩の併用住宅 完成後の様子

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西小岩の併用住宅 竣工写真

設計のポイント

JR総武線『小岩駅』より徒歩5分の住宅街に位置する、老朽化した住宅の建替え計画です。

施主夫婦とお母様、施主のいとこが住む複数世帯の住宅に賃貸住宅2戸(26㎡+ロフト3㎡)が併設された賃貸併用住宅です。

工事費の返済や運用コスト・賃料収入のシミュレーションを重ねた結果、敷地の半分を住宅に充て、残った半分の敷地に建設コストのかからない月極の駐車場を計画しました。

多くの世帯が、それぞれ快適に住む為、『音』、『匂い』、『視線』などの捉えにくい設計要因に対し、細心の注意をはらいながら、設計と施工を進めました。

 

専用住宅部分の施主夫婦とお母様のエリアは、車イス生活のお母様に配慮したバリアフリー対応の住宅を基本に、 トイレは、共用の出入口とは別に、お母様の部屋から直接出入りができるよう、車椅子でも楽に使用できる3連開放の引戸を設けました。
また玄関居には車椅子を折り畳まずに収納できる車イス専用の収納スペースを設ける事で、普段使用する玄関がすっきりとした雰囲気になりました。
リビング・ダイニングに併設した小上りの和室は、畳に座った人と車イスをご利用されるお母様の目線とが同じになるように‘高さ’を調整たのも快適なコミュニケーションを実現する上での細やかながらも、大きなポイントとなっています。

また、「浴室⇔脱衣」・「洗濯・洗面室⇔キッチン」の動線を単純&短縮する事で、家事の負担を出来るだけ軽減しています。

さらに、1階と2階を結ぶ屋内階段には2階の床レベルに収納式の床板を計画することで、階段室収納を効率的に利用できる工夫をしています。

尚、2階の部屋は、「可動収納」によって就寝スペースと生活(活動)スペースを区切っておりフレキシブルな空間構成が実現されています。

そして、2階に配置された「いとこ世帯」の住戸スペースは、外部からの専用玄関とは別に、内部通路を設ける事で、普段はお互いが干渉することがないながらも、程よい距離感での生活スタイルを確立しています。

 

変わって、賃貸住宅部分は、室内の圧迫感を解決する為、天井を高く取りロフトを計画する事で、賃貸経営における「競合力」のある差別化された居住空間を計画させて頂きました。

またキッチンを併設したエントランス・スペースは3.5畳ほどあり、設置された「上げ下げ式のカウンター」で簡単な食事をとったり、パソコンカウンターとしても利用できるような多様性ある計画をしています。 廊下は、少し大きくとることによって通路としての機能だけでなく収納やちょっとした作業スペースにもなる様に、住む人にとって使い方を選べる、こちらも多様性ある計画となっています。

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